interview 伊波耀一朗

人とつくるから、
現場は忘れられなくなる

出身学部:経済学部
職種:ビジネスプロデューサー(施工計画)
入社年:2024年

伊波 耀一朗が挑む、
基礎から積み上げる仕事

施工計画は、現場の前に勝

がある

私は施工計画として、現場が安全に、予定通りに、狙った品質で進むための段取りをつくっています。ずっと現場に常駐する施工管理のイメージに近いと思われがちですが、私の役割は、工事が始まる前から終わる瞬間まで、社内外の情報をつなぎ、判断材料を整えることです。搬入の申請、道路使用や占有許可、施設側のルール確認、消防や警察との手続き、協力企業さんとの調整、設計者やクライアントとのすり合わせ。現場で手を動かすのは協力企業さんで、私はその前提が崩れないように、見えないところを先回りします。この仕事で意識しているのは、常に一歩先を考えることです。工事が始まってから問題に気づくのでは遅く、図面や工程表の段階で違和感を見つけられるかどうかが、その後の現場を大きく左右します。自分の判断ひとつで、現場の動きや関わる人の負担が変わることも少なくありません。だからこそ、細かい確認や地味な調整も手を抜かずに積み重ねています。また、現場で起きていることをそのまま社内やクライアントに伝えるのではなく、背景や選択肢を整理し、次にどう動くべきかまで含めて共有することを大切にしています。ただ情報を渡すのではなく、判断しやすい形に整えて渡す。その役割を担っているという自覚が、この仕事の責任であり、面白さでもあります。

文系でも伸びる鍵は、聞く

と疑う目

私は経済学部出身で、入社時点では建築の知識はほぼゼロでした。だからこそ一年目は現場で学ぶ時間が多かったです。特に9月から10月末にかけては大きな案件で常駐に近い形になり、毎日現場に行って、図面が現実になる過程を見続けました。寸法のクセ、納まりの考え方、材料の扱い、職人さん同士の連携、危ないポイント。机上ではつかめない感覚が、そこで一気に増えました。知識の身に付け方で一番大きかったのは、聞ける環境があることです。上司や先輩は、わからないことを素直に聞くと、理由から教えてくれます。ゼロベースだからこそ聞きやすい面があり、一年目だからこ そ、全てを吸収する意識をもって現場に入りました。この仕事で求められる素養は知識だけではないと実感しています。まずコミュニケーション力です。誰に、どの粒度で、何を決めてもらう必要があるのかを整理し、相手が動ける形にして渡す。話し方も場面で変えます。現場では距離を縮め、社内やクライアントには結論と根拠を丁寧に伝える。もう一つは疑う目です。図面や資料を鵜呑みにすると、後から必ずどこかでズレます。搬入する機材が入口やエレベーターを通るのか、書いていない情報が現場を止めないか。違和感を放置しないことが、品質と安全を守ります。さらに無理なものは無理と言う線引きの意思も必要です。代案とセットで断る。その積み重ねが信頼になります。

「完成」で得る達成感と、さ
みしさ

やりがいは、完成した空間を見た瞬間の達成感だけではありません。協力企業さん、設計者、営業、施設側など、多くの人が同じゴールに向かって動くチームスポーツのような感覚があります。大型案件やラグジュアリー案件は特に、関わる人も条件も増える分、精度が求められます。新宿の中古高級品販売店の案件では、地下から3階までの4フロアが短期間で仕上がっていくのを間近で見て、終わったときに達成感と寂しさが同時に来ました。終わっても別現場でまた会うのに、一区切りの瞬間はやはり特別です。

働き方はメリハリを意識しています。施工計画職は勤務時間をずらせるので、夜間工事がある日は遅めに出社するなど、無理に朝から夜まで連続させないようにしています。在宅勤務も使えます。外出が多い人は自宅で作業してそのまま現場に向かうなど、移動を減らす工夫もできます。平均的には19時前後で終える日が多く、繁忙期は伸びますが、土日にしっかり休めることが自分にとって大きい支えです。文系だから不利だと感じる場面は、ほとんどありません。必要なのは、わからないことを抱え込まずに聞く姿勢と、貪欲に学ぶ気持ちだと思います。私は面接の頃からやりたい案件を言い続けてきました。すると機会が出たときに声をかけてもらえました。船場には、手を挙げた人に任せてくれる環境があります。空間づくりに関わりたい気持ちがあるなら、知識は後から追いつきます。まずは一歩踏み出して、現場で吸収し続ける気持ちを大切にしています。

施工計画職
インタビュー

伊波耀一朗さんの
とある一日

現場へ直行

図面との齟齬や未確定事項、
軽微なトラブルを確認・対応

現場確認

進捗を確認しながら職人さんと会話し、
次に起こりそうな課題を確認

移動・昼食

移動しながら昼食を取り、
現場の内容を整理

帰社

現場で起きた内容を整理し、
共有用の資料を作成

共有と確認

設計者やクライアントに連絡し、
変更点や対応方針を確認

段取り・事務作業

翌日以降の工程確認と申請書類の作成

退勤

近隣の体育館で仲間と集まり、
バレーボールで汗を流す