久保田美苗
空間と生き続ける
BIMをつくりたい
出身学部:生産工学部
職種:クリエイティブ職(設計)
入社年:2023年
久保田美苗が挑む、
デジタル目線での空間設計
BIMは、設計を分かりや
すくするための技術
空間づくりは、感覚やイメージだけでは成立しません。寸法、素材、コスト、時間、そして使われ方。そのすべてが噛み合って初めて、実際の現場で機能する空間になります。私はいまBIM CONNECT本部で、BIMを使ってその噛み合わせをつくる仕事をしています。現在建設業界では人手不足や労働生産性が低いという課題があり、その課題解決に向けて船場ではBIM活用に取り組んでいます。BIMは「3Dで建物を作るだけのツール」ではなく、設計の情報をまとめて管理する仕組みです。3Dで作ったデータから平面図も自動で作れるので、修正回数が一度で済みます。さらに、椅子や机の種類や数などの情報も入れられるので、工事や改装にも使えます。クライアントにも完成イメージを見せやすく、打ち合わせで意見を合わせるのに便利な技術です。現在内装ディスプレイ業界ではBIMの活用が注目されています。BIMを使った提案で感じるのは、設計の意図が正確に伝わることで、意思決定が前に進むということです。図面だけでは伝わりにくかった部分も、空間を歩くように見せることで理解してもらえる。その結果、打ち合わせの場で迷いが減り、同じゴールを共有できている実感があります。
設計と並走しながら、空間
を立ち上げていく
私の仕事は、設計担当と一緒にBIM設計に取り組むことです。1年間で30件ほどのプロジェクトに参画し、特に最近だとコスメストアや中古買取店、ショッピングセンターなどの商業施設から、オフィスやゴルフ場の非商業領域のプロジェクトまで幅広く取り組んでいます。実際には各設計担当と打ち合わせを行い、クライアントへのデザイン提案のためのパースや動画、図面作成を行います。また時にはコンペに参画することもあります。従来の場合短期間でデザイン決定をすることが大変でしたが、BIMを活用することで複数の案を検証したり、什器の使用方法の提案動画を作成するなど、一歩踏み込んだ提案ができるようになりました。短期間で具体性の高い提案をしたことがクライアントから評価され、コンペ獲得につながったケースも多くみられるようになりました。このようにたくさんのプロジェクトに参画できている背景には、BIM CONNECT本部のメンバーと密に連携しながら業務分担を行っていること、また、これまで作成してきた家具などのBIMデータを蓄積・整備し汎用的に活用できる仕組みを構築していることがあります。これにより、常にスピード感をもって業務に取り組むことが可能になっています。
BIMを個人技にしない会
社
船場の強みは、BIMを一部の専門部署や個人のスキルに閉じないことだと思います。入社後すぐにBIM研修があり、社内オリジナルのテキストやeラーニングも用意されています。これを見れば一通り分かるという状態が最初からつくられているので、未経験でも入口に立てます。月1回のトレーニングで最新情報やナレッジを共有し、設計側も一緒に触っていく。BIM CONNECT本部が全部抱え込むのではなく、全社で使える状態を目指しているところが、船場らしさだと感じています。実務で活用している場合、早ければ1ヶ月ほどで検証や進行ができるレベルまで上がっていきます。実際に、BIM未活用だった設計担当と一緒に進めた物件で、プレゼンが評価され、その後の案件につながったことがありました。お客さまに喜ばれたことももちろんですが、社内でBIMを使える人が増えたことが、自分にとっては一番うれしかったです。
BIMを武器に、次の挑戦
へ
私は入社時から、BIMを使える設計者になりたいと伝えてきました。1年目はDX本部で現場のデジタルツール推進にも関わり、2年目からBIM CONNECT本部で本格的にBIMに向き合っています。そして今後はジョブローテーションで事業本部へ異動し、商業やオフィスの設計に挑戦する予定です。BIMで一度空間をつくると、歩いてみたり、使われ方を想像したりして、体験のイメージが先に立ちます。その感覚を持ったまま設計に入れるのは、自分の強みになると思っています。将来的には、提案や合意形成で終わらないデータをつくりたい。施工や維持管理までつながるBIMの使い方を、設計の立場から実現していきたいです。
船場で働く面白さは、0から1が本当に形になることです。任される範囲は少しずつ広がりますが、背中を預けられる安心感がある。だからこそ挑戦できて、成長を実感できています。BIMに興味がある人も、これから触ってみたい人も、最前線で空間づくりに関われる環境だと思います。自分の考えたことが、誰かの時間や体験を支える空間になる。そのプロセスに関われることが、この仕事の一番の魅力です。これからは設計者として、BIMの経験を活かしながら、より長く使われる空間づくりに挑戦していきたいと考えています。
久保田美苗さんの
とある一日
出社
フレックスで出社し、BIM関連の事例やク
内装ディスプレイ業界の動向をチェック
部署内定例MTG
東京・関西のチームで物件状況や営業情報、
BIMの最新トピックを共有
BIM作業確認
担当物件のBIMデータを確認し、修正内容
や次の作業を整理
ランチ
社内で昼食を取り、午後の業務に備える
担当者MTG
設計担当と進捗や今後の進め方をすり合わせ
個人作業・ディレクション
BIMオペレーターと連携し、モデル作成や
修正の指示・調整を行う
進捗共有・提出
作業の進捗を関係者に共有し、データを提出
退勤
早く業務が終わった日はショッピングへ