当社九州支店がショールーム型オフィスにリニューアルしました
2023年12月、当社九州支店が「エシカルとデジタル」を体現したショールーム型オフィスにリニューアルしました。
1.リニューアル経緯
当社は働き⽅改⾰に伴い、2019年よりテレワークを導入。場所を選ばずにどこにいても仕事ができる環境整備がされたことで、オフィスに求められる機能も変化してきました。
それに伴い、2021年に東京本社、2022年に関西支店で、働くシーンを自由に選択できるABW(Activity Based Working)を導入したオフィスへとリニューアルしました。
今回九州支店では、さらなる生産性の向上と新たな活動を誘発する場への転換を目指し、ABWの導入に加え、社内外への発信を強化したショールーム型オフィスへとリニューアルしました。
2.新オフィスの概要
コンセプトは『共創パートナーと創り続ける「ショールームオフィス」』。
当オフィスを拠点に、当社が推進する「エシカルとデジタル」を社内外へ発信強化することで、九州エリアでのパートナーづくりを促進します。当社の取り組みに共感していただき、新たな価値を共創し続けるために、機能面・デザイン面でオフィスをアップデートしました。
■全体ゾーニング
「つのる・つながる・つくる」をキーワードに、新たな共創パートナーを“つのる”ロビーエリア(①)、共創パートナーと“つながる” ポートエリア(②)、そして新たな価値を“つくる”執務エリア(③)の3つのエリアで空間を構成しました。
完全フリーアドレスの導入により執務エリアの広さを最適化し、社外の来客者が出入り可能なエリアを増やすことで、社外とのつながりを重視した構成としています。
①ロビー
受付や来客対応の機能だけでなく、レイアウトを変更することで、イベントやセミナー開催なども可能なフレキシブルな空間となっています。
オフィスの顔となるロビーには、当社独自の選定基準と視点で集めたエシカルマテリアルの常設展示スペースを新たに設置。さらに、廃タイヤや使用済みパレットをアップサイクルした、エシカルデザインによる家具も導入し、社内外への情報発信の機能を強化しました。
②ポートエリア
各エリアをつなぐ港のように様々な人が集まる場「ポートエリア」を設置。社内と社外をつなぐ中間領域として、社外の打ち合わせはもちろん、ソロワークなど様々な用途で利用できるエリアです。用途を絞らず、自由に使える空間とすることで、偶発的なつながりが生まれる場としました。
会議室には、目的に合わせて最適なレイアウトが可能な、つながるつくえconnec®を導入し、活発なコミュニケーションを生み出す空間にしています。
また、プロジェクトルームにはデジタル技術の進歩による高度な加工技術を搭載した機器で木材を3次曲線で切り出したテーブルなど、最新技術をもつパートナー企業と共創したプロダクトを実験的に採用しています。
③執務エリア
完全フリーアドレスを導入し、従来型の固定席では生まれづらかった、部署・チームを横断したコミュニケーションが生まれる空間へとアップデートしました。
限られたスペースを有効活用するため、通路上に立ち話がしやすいスポットや、スタンディングデスクとして活用しやすいエリアを設けるなど、様々なシーンを想定した仕掛けを細部に盛り込みました。
3.BIMをベースとした業務推進
リニューアルでは、設計工程の効率化を目的としてBIM*を活用しました。
これにより、設計の初期段階から空間の完成イメージや造作物のビジュアルを3Dで具体的に共有できるため、認識のずれによる手戻りを軽減し、合意形成の円滑化に貢献しました。
また、複数の設計者が携わった本リニューアルにおいては、BIMで設計し、クラウドワークシェアリングを行ったことでデータの一元管理を実現。担当者ごとの更新箇所をすり合わせる時間の短縮などにつながりました。
*BIM(Building Information Modeling):コンピュータ上に作成した主に3次元の形状情報に加え、面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げなど、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築するシステム。
リニューアルした九州オフィスは、随時見学を受け付けております。ご希望の方は下記お問合せ先までご連絡ください。
お問合せ先:corporation1008@semba1008.co.jp
当社は今後も、エシカルなパートナーとともにより良い社会を創り上げることを目指し、未来にやさしい空間づくりを提案します。
撮影:© Nacása & Partners Inc.