Good Ethical Office 「Good Ethical Company」を体現する
当社オフィス

2021年4月、当社オフィスを「地球や⼈・社会に優しいグッドエシカルなオフィス」に全面リニューアルしました。働くシーンを自由に選択できるABW(Activity Based Working)を導入しながらも、自社オフィスを人と人、人と組織、組織と社会、リアルとバーチャルの「つなぎ目・起点」の役割を担うハブオフィスと位置づけ新たな価値を追求。

変わり続ける時代に試しながら作っていくことができる「Hackable Design(ハッカブルデザイン)」をコンセプトに、当社の推進する「Ethical
Design(エシカルデザイン)」の考え方に基づいた資源循環型リノベーションに取り組み、当社のビジョンである「Good Ethical Company」の体現を目指しました。
尚、本プロジェクトは、企画から設計、施工に至るまで当社グループで実施しました

※Good Ethical Companyの詳細はこちら ※エシカルデザインの詳細はこちら

本社ニューオフィス Movie

関西ニューオフィス Movie

「地球や⼈・社会に優しいグッドエシカルなオフィス」に
全面リニューアル

船場は、人や地域社会、自然環境へ“おもいやり”の視点を持ち、サプライチェーン全体で未来にやさしい空間の共創を目指す「エシカルデザイン」を推進しています。そのエシカルデザインのフレームワークとして、「つかう資源」と「すてる資源」を循環させ新たな価値を生み出す「Circular Renovation®(サーキュラー・リノベーション)」を提案しています。撤去工事から設計、施工まで担当してきたノウハウを活かし、リユース、リサイクルを前提としたトータル設計を行うことで、廃棄物を最小限に抑えるだけでなく、次のリニューアルまで考慮した循環型の空間づくりを実現します。

リニューアルプロジェクトで特に注力したのは「解体」を想定して設計すること。資源のリユース・リサイクルに取り組み、2021年に行われた本社リニューアルでは、既存家具の約80%の転用ならびに廃棄物リサイクル率99%を実現。リニューアル前に使⽤していたオフィス什器や備品、使⽤済みのマテリアルサンプル、現場⼯事で排出された廃材などをファニチャーやアート作品としてアップサイクルし、また、不要になったデスクやワゴンを積み重ねてリフレッシュや社内イベントのためのスペースを作成するなど、空間に使用する資源を循環させました。

当社のデザイナー自らが施工することで、設計段階から「解体」を考えたデザインを実現しました。環境負荷の小さい素材をどれだけ使うか」に留まらず、「どうすれば、ニーズに合わせて形を変えながら空間を活用し続けられるか」を社員一人ひとりがそれぞれの視点で考え実施することで、未来を意識した新しい空間を創り上げました。

  • 01「エシカルデザイン」に取り組む意義

    船場は、従来より取り組んできた「人」への配慮や思いやりの姿勢を、地域や自然環境まで広げ、「人と人」「社会と自然環境」など、あらゆる共存を実現する「やさしい空間づくり」を目指しています。
    「エシカルデザイン」はそのひとつであり、社会が抱える課題の解決に繋がる社会的意義のある取り組みです。地球に負荷をかけないという本質的な価値こそが問われる時代において、エシカルな思考を前提に、サステナビリティと意匠性とを両立したデザインを考えました。エシカルデザインを体現し、「社内外へ発信する場所」としてオフィスをリニューアルすることで、船場が掲げるテーマに共感いただける企業との繋がりを強化することも目的です。
    社会課題は1社で解決できるものではありません。取り組みの輪が広がってはじめて大きな力となります。船場が培ってきた技術とノウハウを多くの企業にお役立ていただき、未来にやさしい空間づくりの推進に繋げていきます。

  • 02「Hackable Design」をコンセプトにした空間づくり

    「Hackable Design」を実現するべく、働き手が様々な場所や働くスタイルを選択できる自由度の高いデザインとし、従来の日本のオフィスにありがちな均質的で並列型固定席のオフィス構成から脱却。自分の好きな席で働くフリーアドレスにも対応し、チームミーティングに加え、集中してソロワークが行える多様な場を設えています。
    また、インテリアデザインを扱う社員の感性が刺激され、想像力が豊かになるよう、試しながら作り変えていける実験的な要素をちりばめた空間づくりを実施。どこにいても仕事ができる時代に、オフィスに「ハブオフィス」という新しい価値を創出しました。

    本社オフィス

    関西オフィス

  • 03既存の什器をアップサイクル

    デスクやワゴンなど不要になった什器に手を加え、新しい価値を与えます。不要になったモノを捨て、新たに必要なモノを買い足す従来のやり方に対し、アップサイクルすることで空間に使用する資源を循環させることができます。

    本社オフィス /エシカルデザインを体現するために、元の什器の姿をそのまま活かしたメッセージ性の強いデザイン

    関西オフィス /廃材をアップサイクルする事で、面影を残しつつ新しい息吹を与え、クスっと笑えるような暖かみと多様性を感じるデザイン

  • 04廃棄建材の新たな可能性を考察するリサーチプロジェクト「Link」

    コンテンポラリーデザインスタジオwe+ inc.と共同で、廃棄建材から新たな価値の創造を模索するリサーチプロジェクトを実施。心を込めて仕上げた商空間が短期間で解体・廃棄されることへの違和感を起点に、解体時に発生する廃棄建材や、企画・デザインの段階で大量に発生するサンプル建材を分解し、新たな素材として再構築したオリジナルマテリアルを製作しました。
    本来の機能を失った建材を分解・再構築することで別の魅力を引き出し、空間に刻まれた記憶や、その場所がまとっていた空気感を新たな素材として継承し続けることを目指しました。

    Photo: Masayuki Hayashi

Voice
/ 担当者の声

東京オフィス本田 洋介

エシカルデザインの取り組みをまずは自社オフィスでカタチにしてみることから始め、トライアルを重ねながら年々展示できる取り組みも増えてきました。カタチにしてみることで共感が生まれ、そこからいくつものプロジェクトにつながってきていることを実感しています。
「エシカルデザインウィーク2022」でのオフィス見学には、合計300名を超える方々の来社があり、多くの企業様とエシカルな取り組みについてお話できました。同時に社内メンバーとも身近なオフィスで具体化してみることからエシカルデザインを醸成できました。今後も自分たち自身のトライアルによりブラシアップ・更新しながら、共感・共創が生まれるグッドエシカルオフィスとして成長し続けたいです。

関西オフィス宗本 陽子

オフィスリニューアルは、社員の多様な働き方に目を向ける機会になりました。さまざまな働き方があるなか、全ての要望に応えることは難しいですが、お互いを知り、思いやることが、広義の「Ethical Design」なのだと感じました。

メーカーなど外部の企業と協力体制を築き、同じ想いを持って空間づくりに取り組むことで、お客様をはじめ、オフィスにお越しいただいた多くの方に評価いただけるオフィスを完成させることができました。この経験や想いをお客様に繋げていきたいです。

関連実績

エシカルデザインに関する実績はこちらをご参照ください

SEMBA Good Ethical Office -Fukuoka-

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サントリー山崎蒸溜所

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ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2023

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学生服の展示会「TAKIMOTO MESSE」 家具・什器

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大丸京都店 屋上広場「ことほっとてらす」

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大丸京都店 まんがの壁

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Panasonic Laboratory Tokyo (A会議室・E会議室)

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