SDPツアー「東海のモノコトづくりからSocial Designを一緒に考えるツアー」を開催、レポートを公開しました
当社Social Design Portでは、当社の空間づくりにおける事業領域や、デザイン手法(デジタルデザイン・プロダクトデザイン・コミュニケーションデザインなど)、課題解決の視点(地球環境・伝統文化・地域コミュニティ、ウェルネスなど)において、社会関係資本を広く繋げる活動を行っています。その活動の一つとして、当社社員と社外パートナーが共に、実際に現地に足を運び、物事の本質や、地域の課題を学ぶツアーを定期開催しています。今回は2024年3月21日~22日の2日間にかけて「東海のモノコトづくりからSocial Designを一緒に考えるツアー」を実施しました。

Social Design Port
東海のモノコトづくりからSocial Designを一緒に考えるツアー
2024年3月21日~22日
今回の視察先は、森と人をつなぐ家具づくりを行うカリモク家具株式会社の知多・東浦・総張工場、自然循環とともにあるオフィスビルで話題を呼んだ淺沼組名古屋支店、人と人、人と木のつながりを生む高架下複合店舗 24PILLARS、木材の3次元加工で空間の価値を高めるアーティストリー株式会社、土の循環リサイクルシステムを構築し業界内の産業廃棄物ゼロを実現する立風製陶株式会社の5企業8拠点。国内外で活躍する社外の空間デザイナーや、社内の営業・設計・施工の各セクションのメンバー総勢約30名が、資材や製造過程を目の当たりにするだけでなく、モノづくりやコトづくりに励む方々からリアルなお話を伺い、対話を交わしました。ツアーの様子をご紹介するレポートを公開しましたので、ぜひご覧ください。
>ツアーレポート後編(淺沼組名古屋支店、24PILLARS、アーティストリー、立風製陶)

またSDPツアーでは、現地に足を運び見聞きするだけでなく、視察先の人々との交流や参加者同士のコミュニケーションの中で、各々が感じたことを「発散」する場を大切にしています。ツアー実施後には、振り返りとともに新たな発見や課題、今後の空間づくりに生かしていきたいことなどを、参加者同士がディスカッションするオンライン座談会を開催しました。
■ 参加者の声
コストから考えると優先順位が低くなりがちなエシカル。それでも、背景に隠されたストーリーや価値を、自分の目で見て感じたこととして熱量をもって人に話すだけで、共感が得られるのではと感じた。実体験することの価値を再認識することができた2日間だった。
工場で排出された端材などを単純にアップサイクルするだけでなく、人権問題や社会問題をデザインでどう可視化し、解決していくのかというフェーズに入ってきているように感じた。サステナブルを謳うのに、ある一部分だけをよしとしてモノづくりをするのではなく、原材料の出どころや製造工程、運搬方法や労働環境など、複合的な問題として捉えていくことが大切。エシカルという言葉を因数分解していきながら、本質を捉えた空間づくりを行っていきたい。
昨今のデザインシーンでは既に『エコ』は大前提になってきている。これからは、課題への提言やトレーサビリティを意識した『正しいデザイン=エシカルデザイン』とは何かを深堀していく必要があり、このツアーはその視点に気づくための良き機会だと感じた。
次回は8月にSDPツアー「千葉の開発がかっこいい。里山と地方都市の再構築から地域循環を考えるツアー」を実施します。サステナブルツーリズムや地方都市活性化など、街づくり視点からデザインの在り方を考えるツアー内容を予定しています。開催レポートは随時当社HPにて掲載しますので是非ご覧ください。
「Social Design Port」では、より高い価値の提供、社会課題の解決策の深度化を目指し、様々な活動を行っていきます。新規プロジェクト共創や、ツアー開催などにご興味がある方は、ぜひお気軽に下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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